本当にピアノを始めたい?
どうも、きんたろです。
なかなか挑戦的なタイトルでしょう?笑
今回のコラムはちょっと辛口な、でもちゃんと読んでおかないときっと後悔してしまう…。
そんな内容です♪
このコラムを読んでくださっている皆さまは、
きっと「ピアノを始めたばかりの初心者だ」もしくは「初めてピアノを練習しようかな」という方が殆どなのだと思います。
どうすればもっとピアノが上達するのか?
もっと上手に弾けるようになりたい!
そんな風に思いながらピアノの前に座って、楽譜とにらめっこをしてるのではないでしょうか。
今回のコラムでは、そもそも「ピアノ(楽器全般)を始める」ことについて、きんたろなりに考えてみましたので、お付き合い頂けたらと思います。
そもそもピアノを始めるってどういうこと?
皆さんが「ピアノを始めたきっかけ」というのは、殆どの場合、「弾けるようになりたいから」だと思います。
中には、保育士の資格を取る為の必修科目だから仕方なくだったり、親から強制的に習い事をさせられたという方もいらっしゃるとは思いますが、それに関してはまた別の話になってきますので、割愛させて頂きます。
でも、「どうしてピアノが弾けるようになりたいか?」というところを自分なりに考えてみたことはあるでしょうか?
A友達に自慢したいから
B一人でも遊べる趣味にしたいから
C他の楽器にも挑戦してみたいから
きっとそんな答えが返ってくるのではないかと思います。
きんたろの場合、もともとはギターを習っていた時に、Cの「他の楽器を弾いてみたいから」という気持ちが強く、たまたま家にピアノがあったので、それでピアノを始めようと思ったというのが動機でした。
では続けて、「どれくらい上達したいか?」という質問はどうでしょうか?
Aコンサートで賞を取りたい
B楽譜がない曲も耳コピでスラスラと弾けるようになりたい(アレンジ含む)
C楽譜を読むだけでスラスラと弾けるようになりたい
D保育士の試験で必要な最低限の課題曲を弾けるようになりたい
目標の高さ順に挙げてみましたが、このどれか一つには当てはまるのではないでしょうか?
AとDに関しては、具体的な練習量がかなり変わってきますので、ここでは除くとして…。
きんたろはB「楽譜がない曲でも耳コピアレンジができる」レベルを目指しているつもりではあります。それでもまだまだ半分も到達してないかな~なんて思ってますが笑。
皆さんはどうでしょうか。
多くの人はCの「楽譜を読めば大体の曲が弾ける」レベルで満足なのかな、なんて周りを見てると思いますね。なんせ、Bまでくると作曲や編曲みたいな、クリエイトな部分が入ってきますし、「そこまで本格的にやろうとは思わないかな」くらいの目標なのかなと。
というかそもそも「一曲まともに弾けない現状でそんな目標なんて分からない」なんて思う人の方が多いのかもしれませんね。それはごもっともです笑。
では次に、「どのくらい練習できるか?」という質問はどうでしょう?
A一日5時間以上
B一日2時間程度
C一日30分程度
これは、きんたろの場合、B~Cの間くらいだと思ってます。
30分の時もあれば、休日なら気づいたら2時間以上やっている時もあります。
コンサートで賞を取るためには、間違いなくAの5時間以上は必要だと思うし、
楽譜を見てスラスラと弾けるレベルであれば、Cの30分程度でも続ければ可能だと思います。
そもそも、何でこんな当たり前といいますか、一般論をつらつらと書いているのかと申しますと、大体の「このくらいの目標で、このくらいやれば、このくらいのことができる」とアタリをつけることができるんですね。
どの趣味であっても同じことが言えるようになるのかと思いますが、
「何かを始める」にあたって、やっぱりこういうのを最初に考えるというのは大事なことだと、きんたろは思うんです。
なのでまとめますと、
一日30分程度の練習で、楽譜を読むだけでスラスラと弾けるようになりたい
じゃあそれが達成できるのはどのくらい先になるのか?と申しますと、
きんたろの独断と偏見で言うのであれば、
ざっくり言って3年(540時間)くらいかなと(笑)
その内訳は、
楽譜をスラスラと読めるようになるのに1年
両手がスラスラと動かせるようになるのに1年
自分の中で「もうこのくらいで良いかな」と思うのに1年
毎日30分で3年ならちょっとやってみようかな?と思う人もいれば、
3年もかけないとできないのか~、なんて尻込みしてしまう人もいるかと思います。
ですが、これには一つ落とし穴があるんです。
特に隠しているわけではないので言いますが、
きっと4年後には殆どの場合「弾けなくなっている」可能性が高い!
楽譜を読むというのは、つまり「新しい言語を覚える」ようなものなので、高校まで勉強していた英語が大人になって殆ど忘れてしまっているように、
せっかく覚えていても、4年目、5年目と継続しなければすぐに「忘れてしまう」可能性がもの凄く高い!
これ、ちょっと勿体なくないですか?
せっかく、「楽譜を読んでスラスラと弾けるようになった」のに、継続しないとその意味がないなんて。
3年後には友達に自慢ができたかもしれない。「やればできるんだ!」なんて達成感に包まれて別の新しいことに挑戦もしよう!人生バラ色だー!って。
でも、結局は一生続けないと「忘れて」しまう。人間ってなんて不完全な生き物なんでしょうか…。
楽譜では次の音が、ドとミとソだから、左手の小指と中指と親指をここにおいて、
右手がドとラ♯だからえ~っと、♯は半音上だから…
それで2分音符が2つだから、このリズムで4回鳴る間に2回抑えて、
それでそれで、臨時記号があって、クレッシェンドになってるから、あーあー…!
…こんなことを一気に一瞬で判断して、弾かないといけないなんて
「楽譜を読んでスラスラと弾けるようになりたい」なんて、実はめちゃくちゃ難しいことを目標にしてしまったのでは!?
というよりも「ピアノ教室」って、通いに来た生徒さん全員に、こんな高度なレベルを求めていて、それでいて出来なかったら「才能がない」と思われ、結局残ったのは月々の支払いだけ…。
最初から「こんなことしますよ~」とか、「こんな風に弾けるようになるには、このくらいの時間とお金が必要ですよ~」とか教えてくれても良いのに、誰もそんなことは教えてくれない。
仮に3年間教室に通うとなると、月々の月謝が1万円だとして、36万円。
これを高いか低いか感じるのは人それぞれだとは思いますが、趣味としてはどうなんでしょう?
これでコンクールで賞を取れれば達成感もありますが、結果的に中途半端な状態で辞めてしまえば、無駄なお金を使ったと、後悔しかしないのではないでしょうか…。
(というか、社会人で一日30分程度の練習で3年で賞が取れるなら、それはもう天才としか言えませんよ!笑)
何というか、これから「ピアノを始めたい!」と思って来てくださってる皆さんに、
こんな現実的なことを突き付けてしまって申し訳ないです…。
「じゃあどうすれば良いんだ!どうせやっても忘ちゃうなら、何をしても無駄じゃないか!」
なんて言葉には、口を大にしてこう言いましょう。
全ての答えは「耳コピにある」と!
無駄な時間を使いたくない、無駄なお金を使いたくない。最も効率よく、ずっと忘れることなく、一生身に着くピアノを求めるのであれば、それはもう「耳コピ」を習得するしかありません!
その理由を順を追って、一つずつ説明していきましょう。
①「耳コピ」は普通の学習方法と全然違う!
従来のピアノ教室(ここでは「楽譜学習」としましょう)というのは、
音楽理論を基に楽譜の読み方を覚える⇒指の動かし方を覚える⇒全て(音、指使い、テンポ、強弱)を楽譜通りに弾けるように繰り返し練習する。というのがセオリーです。
<楽譜学習のメリット>
・画一的にカリキュラムが組まれているので、基礎から順番に取得することができる。
・楽譜をベースとしているので、楽譜さえあればどんな曲でも弾くことができる。
<楽譜学習のデメリット>
・そもそも楽譜が読めない人(視覚障害、学習障害)は排除されてしまう。点字楽譜があるが、教えられる先生が少ない。
・楽譜は言語と似ているので、記憶力に影響される。(年齢、時間、環境に左右される)
・教室に通うとなるとお金がかかる
これに対して「耳コピ」はどうか?
耳コピの方法を覚える⇒ひたすら繰り返し練習をする⇒必要を感じた時に理論を覚えれば良い
つまり、楽譜学習とは順番が真逆なんですね。
「楽譜学習」では理論ありきだったのが、「耳コピ」では理論は後からでも良い、というのが最も大きな違いです。
それも、もっと上達したいからやっぱり理論を覚えてみたいという、「必要性を感じてからでも遅くない」というのが重要です。
この場合、ある程度ピアノを弾く習慣が既にできているので、理論へのハードルがとても低く、コードやスケールと言われても、「あ~これってそのことだったんだ」と理解がしやすいのです。
<耳コピのメリット>
・少ないメソッドで要点を理解できる(覚えることが少ない)
・記憶に頼らず、体(耳と指)で覚えるので、一生忘れない(自転車の乗り方を忘れないのと同じ)
・一回覚えてしまえば自宅でできるので、お金が殆どかからない。楽譜代もいらない
・アレンジや作曲がしやすくなる
<耳コピのデメリット>
・教えてくれる教室が少ない。(ぜひ、きんたろのレッスンを!笑)
・理論ベースではないので、理論的に違和感がある(自分が気にしなければ問題はない笑)
②どのくらいの期間と練習量で「耳コピ」は習得できるか?
こればかりは何一つデータがない、というより実践している人が自分以外に知り合いがいないので、分かりません…。
ですが、これも独断と偏見(と経験)で言うのであれば、
効率よく練習すれば、たった1年で「耳コピ」は習得できます!
効率よくというのは、最初の段階から耳コピの「メソッド」を理解し、徹底的に要点をおさえながら練習を重ねる、という意味です。
きんたろは、無駄に自己流で耳コピをしてきたので、7年近く経ったいま、ようやく形にすることができました。7年といっても全く弾かなかった期間があるので、実質5年くらいだと思います。
練習時間はというと、平均して一日20分ほど。
それが5年なのでトータルで600時間ですね。
そのうち、わけもわからず適当に弾いていた時間が3分の2ほどだとして、200時間。
それを365日で割ると、約30分という計算です。
つまり、一日30分を1年続ければ、200時間で弾けるようになる!ということになります。
まとめ
というわけで、ダラダラと長く書いてはみましたが、
これからピアノを始めてみたいという方には、ぜひ一度、改めて「どのようにピアノの練習をしていくか?」というところを考えていただきたいなと思っております。
「あくまで楽譜を読めるようになりたいから、普通にピアノ教室に通う」
という人だっていらっしゃるかもしれませんし、それを止めるつもりはありません。
ですが、「耳コピ」を習得してからの方が、理論にしろ読譜にしろ、理解しやすいのではというところは正直あります。
ピアノを英語になぞらえて例えるなら、
日本でネイティブのアメリカ人から英語の文法を教えてもらう⇒ピアノ教室で先生から楽譜学習を教わる
というのと、
たまたまアメリカに留学して英会話が楽しいと感じたからちょっと英語を本格的に教わってみようかな⇒耳コピをやってみて楽しかったから音楽理論も学んでみようかな
まぁ、簡単に言えばこんな風な違いに過ぎないと思います。
以上、長々とお付き合いくださり、ありがとうございました。
具体的な耳コピのメソッドに関しては、当サイトの「耳コピ術」をご覧いただければと思います。
それではっ!
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