誰でもできる耳コピ術STEP5 ベース音を意識しよう

エアーピアノ、ブラインドピアノ…と、これまではどれも「音楽的感覚」を養い、また「ピアノを弾く感覚」を練習してきました。

今回からは、「耳コピの方法」という形で、既存の曲をいかに自分のメロディーに変換し、実際に演奏していくか、というところに進んでいきたいと思います。


耳コピの方法を覚えるにあたり、中でも最も重要かつ、醍醐味ともいえるのが、「ベース音の認識」です。

普段、皆さんは音楽を聴く際、メロディー(ボーカルが歌う音)以外の音を意識して聴いていますか?

アカペラや、ベースギターの経験がある人は、日常的に意識しているかと思いますが、そういった経験がない方は、なかなかベース音をベース音として認識するのは難しいのではないでしょうか。


ですが安心してください。

耳コピの方法に慣れていくことで、日頃からベース音を意識して聴き分けることはできますし、

例えベース音が分からなくても、「なんとなく」弾くことは可能です。


カラオケに行って歌ったことはありますよね?

例え、音程が合ってないといった上手い下手に関係なく、カラオケで流れる曲(ボーカルのない曲=インスト)を聞いて、歌いだしや、サビに入る前のタイミング、そして転調だって、特に練習なんてしなくても歌えてしまうのって、実は凄いことなんです。


それは、人間は無意識にベース音を記憶することができるからで、

ベース音に合わせて、声でメロディーを乗せることができる能力が、人間にはもともと備わっているということです。


なので、その能力を逆手にとり、

メロディーからベース音を探す

という方法を、ここでは練習していきたいと思います。


曲の中からベース音を聴き分け、「鍵盤の中から正解のベース音を探す」

のではなく、

自分の記憶の中にあるメロディーから、「そのメロディーに合うベース音を探す」という手法です。


それでは早速試してみましょう♪


今日のお題はこちらです

「きよしこのよる」

クリスマスシーズンでもありますし、多くの人が知っていると思ったのでチョイスしてみました。


どんな曲だったか、頭の中で思い出せましたか?

思い出せた方は、実際に鍵盤を触りながら、右手でメロディーを弾いてみましょう。

使う鍵盤は「白鍵のみ」です。


歌詞の最初の「き」の音は、どこかな? もう少し高い音だったかな?

と自分の記憶を頼りに探してみてください。間違えていても大丈夫です。


き ぃ よ し ー ー こ の よ る ー ―


「き」の次は「ぃ」。

「ぃ」は「き」よりも高い音ですよね。

「よ」は「ぃ」よりも低くて、「き」と同じ音。

そして「し」は「き・よ」よりも低い。


どうでしょう? できましたか?

これからも、この講座ではドレミ…という表現は使いません。

なので、自分の頭の中にある記憶だけが頼りになってきますので、この方法で弾けるようになるまで、ゆっくりと少しずつで大丈夫です。


「きよし、このよる」まで弾ける方は、次のステップに進みます。

いよいよ、いま弾いたメロディーに合うベース音を探す段階です。


き ぃ よ し ー ー こ の よ る ー ―


まず、このメロディーのどのタイミングで左手(ベース音)が入るでしょうか?

ちょっと考えてみてください。





もっともシンプルなのは、このタイミングですよね。


 ぃ よ  ー ー  の よ  ー ―


アンダーバー(_)で示したところに、左手が入ってくることになります。

(分かり辛かったらごめんなさい)


では実際に、このタイミングで左手でも音を鳴らしてみましょう。

左手の指は1本で大丈夫です。


一発目で見つかることはまず無いと思います。

なんか違う、違和感がある、と思ったらそれは「違う」ということです。

自分の感性を、そして記憶を信じましょう。

違ったら、隣の音を試してみて、それでも違ったらまた隣の音で試してみて…。


それでもあまりピンとこない方に、一つヒントを。

正解のベース音は実は一つです。


どうでしょう?

これかな?と思った音は見つかりましたか?


見事見つけることができた方は、さらに次のステップです。


 ぉ し  ー ー  ぃ か  ー ー


「ほしは、ひかり」でも試してみましょう。

今度ばかりはベース音は一つとは限りませんよ?


これも先ほどと順番は同じです。

①「ほしは、ひかり」のメロディーを思い浮かべ、右手で探す

②右手のメロディーに合うベース音を左手で探す



見つからない方に、ヒントです。

ベース音は、段々と上がっていきます。(左手は右に移動します)


どのくらい上がるのか、一つ上がるのか、二つ上がるのか…。

それは自分の指と耳で探してみてください♪(鬼



最後に、今日の課題の正解(ではないけど、見本?)と、きんたろの「きよしこのよる」を載せますので、参考にしてみてくださいね~!

音を外してるのは仕様です(嘘


楽譜を使わない新しいピアノ講座 きんたろの耳コピアレンジ教室

楽譜は一切使わない!コードも覚えなくて良い! そんな全く新しい「耳コピアレンジ」のノウハウを分かりやすく、丁寧にまとめてみました。 目の不自由な方、文字の読解が不自由な方も、耳と指さえあればピアノは弾けちゃうんです! 自由気ままに、自分の持つ音楽の感性を伸ばし、ピアノで表現する方法をマスターできれば、きっと人生が豊かになります♪

0コメント

  • 1000 / 1000